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今日、知識基盤社会への新たな進展やグローバル化への進行、世界に類を見ないスピードで進む少子高齢化等、社会が激しく変化し、先を見通すことが難しい時代となっています。このような変化の激しい社会を生き抜いていくためには、その変化を乗り越え、伝統や文化に立脚し、高い志や意欲をもち、他者と協働しながら価値の創造に挑み、未来を切り拓いていく力を身に付けることが必要です。
町民一人一人が夢や希望を抱き、その実現のために絶えず知の更新を図り、どのような変化にも対応できる柔軟な思考や知恵をもって問題解決を図らなければなりません。多様な価値観や個性と出会う中で、それらを互いに尊重し、つながりを深め、よりよい社会を築こうとする志をもつことが重要です。また、学校とか地域という枠を越えた教育活動にも積極的に取り組みたいものです。保護者や地域住民の声を教育活動に反映する仕組みづくりを一層進め、変化に対応するとともに持続可能な社会を創り出していく力を育む必要に迫られています。
そこで、これらの課題を解決していくために、「町ぐるみ『和木学園』」という構想を掲げました。言葉のとおり、和木町全体を一つの学園と考えます。
この学園では、
『「わきあいあい(アクティブ・ラーニング)で学ぶ」学校教育の推進』
『「緑の風薫る文化のまち和木町」を支える生涯学習環境の整備』
『「尊師親愛生」の教育風土の醸成』
という3つを教育施策の大きな柱としております。
『和木学園』では、本町が求め続けている「尊師親愛生」の精神に基づき、学校・家庭・地域の教育機能の活性化を図り、心豊かなコミュニティづくりや人づくり、郷土を愛する人づくりを目指したいと考えております。
和木町の恵まれた教育環境を生かし、教育関係者・関係機関等のご協力をいただきながら、ふるさとを愛し、ふるさとに貢献できる人材を育成し、「緑の風薫る文化のまち和木町」の教育行政・教育活動を推進していきます。
教育長 重岡 良典